2016年2月2日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (48) 兼業作家とマイナンバー
今回のテーマは確定申告である。
前に同じ話をしたような気がするのだが、バックナンバーを見てみるとやっぱりしていた。
同じ話を何度もするのは、加齢による恍惚の人化が進むと良くあることだが、テーマを出しているのはアラサーの担当だ。私に負けず劣らずの恍惚状態と見える。これは前と全く同じ原稿を出しても通ってしまうのではないか、ワンチャンやる価値があると思った。もしとがめられたら「恍惚としてました」と言い訳すればいいことである。
しかし残念なことに、その後どうやら担当は全くの正気で、同じテーマを使って内容の違うコラムをもう1回書けという、ただ単に無茶を言っているだけということが判明した。
○確定申告という年中行事
確定申告は毎年するものだが、当方に限って言えば、手続きする内容に大差は無い。
今年もありがたいことに収入が激減することもなかった一方で、もちろん激増することもなかった。
私にとって、確定申告とは「今年もブレイクしなかった」と重々肌で感じていることを、数字の上でも知らしめてくれる行事といえる。毎年それを念入りに確認することにより、「もうどの角度から見ても売れていない」という清々しい気持ちで新年度へ踏み出せるのである。