2016年4月5日 14:21
塩田紳二のアンドロイドなう (115) Android Wearのバッテリ関連機能を検証してみる
このため、ディスプレイの消費電力の違いだけで、2倍もバッテリ寿命が延びるとは思えません(バッテリ容量が同じなので計算上は平均消費電力が半分になる)。また、センサーの違いも、地磁気センサーの有無なので、やはりあまり大きな差にはならないでしょう。逆に、ZenWatch2には、G Watchにない無線LANが搭載されており、その消費電力増加分もあります。そう考えると、消費電力の違いは、ソフトウェアによる部分が大きいと考えられます。
LG G Watchは登場時点では、キットカット(Android 4.3)ベースの暫定版であり、ZenWatch2では、ロリポップの正式版が標準搭載でした。このため、カタログスペックで省電力性能の差が出たと考えられます。ただ、LG G Watchがロリポップベースの正式版になったときにバッテリ寿命を測定してみましたが、キットカットベースと大きな差がなかったことから、ハードウェア的な違いやSoC自体の改良(リビジョン変更など)なども考えられないわけではありません。
また、マシュマロには、Doseモードと呼ばれる省電力機能があり、ユーザーが操作していない時間を見つけてシステムを停止して消費電力を小さくする機能があります。