2022年8月28日 10:00
コロナ禍で異例の“主役が代役” 『シュレック・ザ・ミュージカル』再開英断の裏側
とカンパニーにエールを送っている。
舞台公演の中止が相次ぐ中、主にミュージカルにおいてはWキャストが代役を務めるなどの例も多く見られる一方、主役を代役が務めるという例はなかなかない。万が一のために予め役の準備をする「アンダースタディ」という役割は、特にコロナ禍において重要性が指摘されていたが、実際に上演に成功した『シュレック・ザ・ミュージカル』トライアウト公演は新たな例となることだろう。今回はなぜこのような対応が可能だったのか、さらに今後の展望についても含めプロデューサーにメールインタビューを行った。
○■稽古時からアンダースタディが付き添っていた
――昨今「アンダースタディ」という役割が知られてきていますが、日本で上演されるミュージカルの主役が交代されるというのは、なかなかこれまでにない英断ではないでしょうか? スムーズに公演再開にたどりつけましたか?
主役のコロナ感染という一番想定したくない事態に直面しましたが、途中で全公演中止にせず、なんとか千秋楽を迎えたいという思いはキャスト・スタッフも同じであると感じておりました。開幕してからのお客さまの反応が良かったことに加え、キャスト全員の力量が高いという信頼もありましたので、なんとか再開したい。