EXILE TAKAHIRO、ソロ活動10周年で実現した武道館公演は「ゴールではなく新たなスタートのきっかけに」
そんな思いが結実した2023年。ソロデビューしてから10周年イヤーという節目の年での実現だった。
「ライブの日が近づいてくるにつれて緊張というよりは興奮が高まっていく感じでした。でも気負うというよりは、ファンの皆様に連れてきていただいたという感覚が大きかった。一緒の船に乗っている感じだったので、どこか安心感があったんです」
それでもすり鉢状の日本武道館は、他の会場とは全く違った雰囲気。いい意味でファンとの距離が近く感じ、期待感という名の圧により、TAKAHIROの足はすくみ、打ち負けそうになったという。
「やっぱりお客さんを観たときは、すごく力んでしまったんです。でも出て行った瞬間、ゆっくりカメムシがステージを歩いているのが見えたんです。
そのカメムシが歩く姿を見た瞬間、力みきった僕のメンタルと体からスッと力が抜けリラックスできました。まさに神の使いかなと(笑)。そんなカメムシを踏んではいけない……と気を取られていたら、緊張感も抜けました」
○「できることなら定期的にやりたい」と思えるような時間に
肩の力が抜けたTAKAHIROは、そこからファンと一体化し、ライブを盛り上げる。