2012年9月21日 12:20
奥様はコマガール (63) 事実婚の男女と紙切れ一枚の重要性
僕と同い年の友人(36歳)に、いつまでたっても結婚しようとしない男がいる。
彼には付き合って10年近くにもなる彼女がおり、その彼女に対して何か不満があるわけでもなければ、他に別の女がいるわけでもない。
それなのに、入籍しようとしないわけだ。
その理由について、彼は「結婚という形式に捉われたくないから」だと言う。
結婚なんてものは紙切れ一枚で成す諾成契約の証明でしかないのだから、そこにこだわることは重要ではないらしい。
そんなものがなくとも、彼と彼女は深く愛し合っており、互いに一生を共にすると誓い合ったうえで共同生活(つまり同棲)をしている。
要するに二人は事実婚の状態であり、この先もそれを継続していくことを二人とも奨励しているのだ。
確かに夫婦が社会生活を送っていくうえで、この婚姻届という紙切れ一枚が重要な効果を発揮するシーンなど、そうそうない。
「我々は結婚しています」と周囲に宣言すれば、周囲は自分たちを夫婦だと認識し、夫婦だけに許された様々な特権を得ることができる。
ちなみに、この夫婦だけの特権とは、たとえば互いの社会に堂々と侵入できることだ。
先日の我が家もそうだった。