2012年11月7日 16:07
名古屋にも羽ばたく、岐阜県名物の「鶏ちゃん」のルーツはジンギスカン!?
岐阜県をドライブしていると頻繁に見かける、料理名を記載した看板がある。
それが「鶏ちゃん」だ。
「とりちゃん」ではなく「けいちゃん」と読む。
名前から分かるとおり、鶏肉料理。
味付けされた鶏肉をたっぷりの野菜と一緒に炒めている。
近年ちょっとしたブームになっていて、岐阜はもちろん東海エリア全体に、じわじわ勢力を拡大している。
実はこの鶏ちゃん、ルーツはなんとジンギスカンなのだそうだ。
大正時代の国策で「羊毛を取るためにヒツジの肉を消費せよ!」という号令がかかり、誕生したのが北海道のジンギスカン。
ヒツジの肉を味付けして鍋で焼き上げる調理法は、その国策により全国に広まったのだが、岐阜ではいつの間にやらヒツジではなく、鶏肉を焼くようになったのだという。
筆者が鶏ちゃんに出合ったのは10年前のこと。
岐阜県の下呂(げろ)温泉に取材がてら立ち寄った居酒屋で勧められたのが「初・鶏ちゃん」だった。
寒い地方の田舎料理だけあって、味付けは濃い。
でも鶏肉だからくどくない。
何よりビールによく合う。
「こりゃうまい!」と、バクバク食した記憶がある。
それ以降、今までにいろんな店で鶏ちゃんを食べたけれど、味が店ごとに違うことも、鶏ちゃんの特徴のひとつのようだ。