猫がとりもつ大人の恋! 『素晴らしき日』【映画ライター渡まち子の猫目線レビュー】
映画の中に登場する愛らしい猫。そのキュートな姿に思わずキュン! としてしまった経験、猫好きのあなたなら…ありますよね? 人を癒してくれる猫は、自由できまぐれ、時にミステリアスな動物です。猫が重要な役割を果たしたり、あるいは、そこにいるだけで登場人物の気持ちを表現したり。そんな映画を、作品の見どころや猫ポイントと共にご紹介します。
アメリカ映画『
素晴らしき日』(1996年)は、ニューヨークを舞台に、ミシェル・ファイファーとジョージ・クルーニーという美男美女が、バツイチ&子持ち同士で恋に落ちる、ハートウォーミングなラブストーリー。
◆あらすじ敏腕建築家のメラニー(ミシェル・ファイファー)と人気コラムニストのジャック(ジョージ・クルーニー)は、子どもが課外授業に行く朝、集合時間に遅刻した事から知り合います。メラニーの息子サムとジャックの娘マギーは学校が一緒。ビジネス最前線にいる親たちは、仕事上大切な日を乗り切るために、お互いの子どもを時間を決めて預かることに。
初対面の印象が最悪だったからか、メラニーとジャックはケンカや皮肉ばかり。それでも、大変な1日の中で、一緒にトラブルを乗り越えるうちに、次第に惹かれあっていく…という物語です。
◆素直になれない大人たちの恋をサポートするのは? 最悪の出会いから、最高の恋へ。ハリウッドが今も昔も得意とするロマンチック・ラブコメディーのスタンダードである本作の背景は、1990年代。携帯電話がやけに大型だったり、今ならネットで簡単に調べられるようなことに時間がかかったりと、少し懐かしい描写がいっぱい。
仕事と子育てを両立させながら頑張るシングルマザーのメラニーが、男性中心の業界でキバッて生きている姿に、共感する女性も多いのでは? メラニーを演じる演技派美人女優ミシェル・ファイファーの、本音と建前が満載のセリフは特に要チェックです。素直になれない大人たちの恋をサポートするのは、わずか5歳のサムとマギー。大都会で生きる、ちょっとおませな子どもたちの名演技にも注目してくださいね。