子どもの成長を支えるお母さんのお悩み・ギモン
昨今話題となっている、糖質制限や、グルテンフリーといった食事法。
体型を気にしている方の中には、実践しているという人もいるのではないでしょうか?
そんな糖質制限ブームで気になるのは、このような食事法が育ち盛りの子どもや、普段からエネルギーをたくさん消費するスポーツ選手にとっても適しているのかということ。
特に、家族の健康を預かるお母さんたちにとって、栄養バランスを考えて料理するのは毎日の大切なお仕事。
正しい情報について知っておきたいですよね。
頑張るお母さんを応援する、あるプロジェクトが進行中
そんな中、スポーツを頑張る人や、それを支える人たちを応援するプロジェクトを実施している『日清製粉グループ』が、今回、料理面で家族をサポートしている主婦の方たちに役立つコンテンツを発信していくとのこと。
このプロジェクトのオーソリティーとして選ばれたのが、シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストである高橋尚子さんを、管理栄養士として支えていた新生暁子さんです。
一流選手をサポートしていた経験を通し、子どもを持つお母さんやスポーツをしている人に対して「食」のアドバイスやレシピ紹介をしていくとのことで、ソーシャルトレンドニュースではお話を伺うことに。
新生さんが管理栄養士として大切にしていること、最近話題の“糖質制限”、“グルテンフリー”などの食事法についてどうお考えなのか、話を聞かせていただきました。
トップアスリートを支えた栄養士が語る! 子どもの成長と「食」の関係
◆たくさん食べることが何よりも大切
――新生さんは、一流アスリートから子どもまでスポーツを頑張る人を食事・栄養の面で支える活動をされていらっしゃいますが、大人と子どもで食事を摂取する際に注意すべき違いを教えていただけますでしょうか。
「まず、食事において大人と子どもで絶対的に違ってくるのは『量』です。お父さんやお母さんに比べて、小学校高学年から中学生・高校生まで、成長過程にいる子どもたちのほうが必要なエネルギー量は多くなってくるので、食べる量もそれに比例して必要になってきます。なので、大人が子どもより量を食べていいのは小学校中学年くらいまでと考えてよいのではないでしょうか」
――それは、スポーツをするお子さんと、しないお子さんでも違ってくるものですか?
「多少は違いますけれど、何も運動をしていないお子さんっていらっしゃらないですよね。体育の授業があったり、休み時間に外で遊んだり、本格的ではなくても、週に一回水泳を習っていたりする子もいらっしゃいます。子どもたちの成長にとって運動は必要不可欠なんです。なぜなら骨や筋肉は運動をして、損傷したところを修復していくことで成長していくからです。そのためにも、体を修復する源となる食事の量は重要になってきます」
◆糖質制限について考えていること
――なるほど、体の成長には食事の量が重要になってくるのですね。
では、最近“糖質制限”、”グルテンフリー”など、特定の食材を制限する動きがありますが、新生さんはこれに対してどういう考えをお持ちですか。
「私自身は、推奨していません。むしろ、糖質制限をするということは体に必要なエネルギー源となるものを、糖質以外から摂取するということになりますよね。それは結果的に、油や、そのようなものに栄養摂取が偏ってしまうことに繋がるからです。アスリートだけでなく成長期の子どもや、朝から一日働いている大人にとって、できるだけ早くエネルギーに代わる糖質が摂取できないというのはすごく危険なことなんですよ。なので、糖質は摂取して欲しいと考えています」
――管理栄養士として高橋尚子さんの食のサポートをしていらっしゃった当時も、やはり糖質を料理に取り入れるということは意識されていましたか?
「はい。特に大事な試合3日前からは、とても意識していました。実は、アスリートというのは試合直前からガラッと食事が変わるんです。ご飯やパスタ、うどんや粉モノなど、エネルギー源となる糖質をしっかりと摂取できるメニューが中心となってきます。高橋さんはうどんをおかずにして、ご飯を食べたりもしていましたよ。
トップアスリートをサポートしていて、なによりも強く感じたのは『強い人は食べる』ということ。自分の体に必要なものが、直感で分かるみたいです」
◆たくさん食べてもらうための工夫ポイント
――それはすごいですね。成長過程の子どもをサポートしているお母さんたちも、毎日の食事づくりを頑張っていると思いますが、新生さんからアドバイスなどいただけますでしょうか。
「先程、子どもの成長のためには食事の“量”が重要だとお話させていただきましたが、“量”を食べてもらうためには、一品だけでなく、品数を増やすことが大切になってきます。いくら栄養価を考えて食事を作っても、美味しく完食してもらわなければ意味がありませんからね。
そのためにお母さんたちに心がけて欲しいことは“食卓をカラフルにする”ということです。ついつい栄養価のことを考えると、ビタミンはこの食材に多く含まれていて、マグネシウムは……と考えてしまいがちですが、そのような難しいことは考えなくても“食卓をカラフルにする”ことを心がければ、自然といろいろな食材を取り入れて、栄養バランスのある献立にすることができます。何よりも、見た目も美味しそうで、子どもたちも喜んでくれますよね」
インタビューで新生さんのお話を聞いていて、スポーツをしている子ども、成長過程の子どもたちにとって「たくさん食べること」もトレーニングのひとつであると、あらためて気付かされました。
そんな子どもたちを「食」で支えるお母さんを応援してくれる
日清製粉グループ、特設サイトでは新生さん考案のオリジナルレシピが紹介されています!
新生さん考案!栄養&ボリュームたっぷりレシピ
美味しくてたくさん食べられるレシピは、「こんな時に作ってほしい!」という具体的なシーンも一緒に考えて作られています。
◆練習・試合後の夕飯
こちらが新生さんの考えた、練習・試合後の夕食メニュー。
試合の後に食べたい、がっつり焼き肉と、サクサクのジャガイモのチヂミで、糖質とビタミンCが摂取できます。
さらに、スープにはツルツルと食べることができるそうめんがプラスされていて食べごたえもばっちりです。
とっても参考になる、新生さん考案のレシピは随時、特設サイトにて更新されるとのこと。
美味しくて楽しい食卓で子どもをサポートしたいお母さんはチェックしてみると参考になりそうです!
◆カラフルな食卓で子どもたちをサポート
子どもたちの成長と密接に関わっている「食」。
昨今「糖質制限」などの食事法がブームになっていますが、新生さんの仰っていた通り、特定の食材を制限するのではなく、カラフルな食卓を心がけて、ご飯を美味しくお腹いっぱい食べてもらうことを意識しながら、子どもたちをサポートしていきたいですね。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
提供:株式会社日清製粉グループ本社
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