2023年3月31日 11:00|ウーマンエキサイト

江戸時代にもアイドルがいたよ! インターネットがない時代の「推し活」とは?【夫婦・子育ていまむかし Vol.10】


江戸の男性の推し活とは?

では江戸の男性に人気だったのは…?

今でいう清純派で身近に感じられる坂道系アイドルなら、茶屋の娘。
いわゆるカフェの看板娘です。

高嶺の花、セクシー系なら吉原の人気遊女でした。遊女は芸能にも秀でており相当のお金がないと会える機会も無いので庶民は芸能人のような感覚で見ていたようです。
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いずれも現代のグッズ戦略を彷彿とさせる物販が大盛況。
ポスターにうちわにタオル(手拭い)…マジで昔からオタクもグッズも存在してたんです…!

男女問わず、相撲の力士も大人気でした。
両国で時々見かけるお相撲さんってやっぱりテレビで見るより断然大きくてびっくりしますが、当時さらに平均身長が低かった日本人の中で力士は別格の体格でさらに違いが際立ちますよね。

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人気力士には役者同様固定ファンがついて、中でも裕福なファンがパトロンとなり宴席に招いて自慢したり金銭的に支援したりしていたようです。

インターネットがない時代
…どうやって推しを見つけたの?

ここまでいろいろな種類の江戸っ子の推し活を見てきたけれど、今のようにインターネットも無い時代にみんなどうやって推しを見つけたり、その良さを広めたりしていたの?

そう、推しと持ちつ持たれつの存在「絵師」が大活躍だったんですね。
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カメラ小僧と言われた人たちは「野鳥でも撮るんか?」ってぐらいのなっがい望遠レンズを担いで写真を撮ってますし、彼らが撮った写真が、公式では出せない臨場感やオタクのツボを突いてバズることでアイドルたちの宣伝になったりしていますよね。ファンがファンを広げていくあの現象です。

当時の絵師たちも、役者や遊女、力士などを次々と描いて最新の姿をグッズ化。
まぁ彼らの場合は特定の推しを応援するためというよりは、自分の絵師としての人気、商売を確立することが主な目的も大きかったのでしょうが結果的に「○○の描く△△が良い」と評判になって、絵師も推しも知名度と人気が上がるという相乗効果があったというわけです。

なんだか本当に江戸時代と現代は似ているな〜と思っていたら
おこんさんが「現代の推し活ブームは『自分を取り戻すため』なのかもしれないね」と…。

いい学校に行っていい会社に入らなければ、結婚しなければ、子育てに専念しなければ、家庭のために尽くさねば…こんな「あるべき姿」の圧に対して、自分の意志で見つけた推しに、はたから見たら無駄なお金や時間を注ぐ…自分だけの楽しみ。
そして同じく趣味の合う人たちと推しの良さを語りあう喜びがそこにはある…。

なるほどな〜。私も推しを見つけてから育児や仕事・家事で埋まっていた日々の中に「非日常」な時間ができています。

推し活している間は母とか妻とか仕事のこととか、社会の中から期待されている自分の役割とは無関係な「いちオタク」でいられるし、相手の素性は全く知らないままただ同じ人のファンであるというだけのオタ友もできました。

ハマりすぎて健康を害したり生活費まで使い込んだり…と生活や身を持ち崩すような状態は良くないと思うので、最低限のルールや常識を持つことは大前提として…
「推し活」は精神の解放…というかつまり最高です!

そして、さんざん人の推し活を白い目で見ていた夫ですが、スラムダンクの映画三回見てるし 限定グッズ、欲しいんだって! ってことでそれぞれの楽しみがあって何よりです。

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