コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし
「美人薄命」の本来の意味とは? 国を滅ぼすレベルの美女「楊貴妃」の生涯【夫婦・子育ていまむかし Vol.30】
ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは、tomekkoです。
文豪クズ列伝から歴史上の人物を深掘りしていく形となったこの連載ですが、だんだん日本を飛び出し世界史まで手を伸ばしはじめております。
実は世界史はぜんっぜんわからない私、名前くらいしか…というまっさらな状態から調べ、考察を深めていくのが苦しくも楽しい時間でした!
2025年もさまざまな歴史上の人物について、意外なエピソードや興味深い史実を交えながら、その人物像をお伝えしていきたいと思います。
さて、2025年第一弾は、前回の
武則天から火がついた中国史への好奇心に乗っかって、絶世の美女として名高い
楊貴妃です!
国を滅ぼすレベルの美貌!
「傾国の美女」とは
武則天が中国史上で「悪女」とされるなら、楊貴妃は「傾国の美女」として有名ですね。傾国の美女とは、その美しさがあまりにも際立ちすぎて、国や王朝を滅ぼしてしまうほどの影響力を持った女性を指す言葉です。ちなみに楊貴妃は世界三大美女としても名前があがりますが、楊貴妃と並ぶのはクレオパトラと小野小町。個人的に…小野小町は正直ちょい弱くない?と思ってます笑。
傾国…つまり君主がデレデレに色ボケしちゃって政治がおろそかになったり、無駄遣いが増えて文字通り国を傾かせるほどってもうよっぽどの手練手管があったんじゃない?! めっちゃやり手なんでしょうね?!
と想像して色々と調べてみたものの、楊貴妃と玄宗皇帝をめぐるラブロマンスやらこの時期に起きた大きな反乱の話は詳しく出てくるのに、「楊貴妃本人が何をしたのか」についてはあまりよくわからないんですよねぇ。
唐という300年も続いた文明豊かで平和な時代を崩壊させるきっかけを作ったはずなのに、楊貴妃自身を責めたり悪様に罵るエピソードがほとんど出てこないのもなんだか不思議。国家君主とその寵姫といういかにも政治的な関係性なのに、後宮ドラマでよく聞くようなドロドロな女の争いも見えず、ひたすらふたりのキャッキャウフフエピソードが後世まで語り継がれているなんて…歴史上見渡しても他にこんな人います?