コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし

「美人薄命」の本来の意味とは? 国を滅ぼすレベルの美女「楊貴妃」の生涯【夫婦・子育ていまむかし Vol.30】


馴れ初めは
父親と息子のNTR

玄宗皇帝と楊貴妃、歳の差なんと34歳!!この年齢差でお察しの方もいると思いますが…そう、前回の武則天と同じ手口(古代中国ではよくある手法だった)父子間での嫁NTRですー!
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長く続く時代の世襲君主ってだいたい無能になっていくことが多いんですが、玄宗は違いました。政治家としても超有能で政治闘争も勝ち抜き国民からも名君として慕われていました。そんな彼には妃も子どもも多く、後宮の争いも凄まじかったようです。

その中でも特に寵を争った4人の妃を次々と喪って、気落ちしていた玄宗の前に現れたのは!皇太子最有力候補だった息子の妃としての楊貴妃だったのです。
中流庶民出身だけど絶世の美女であった彼女に一目惚れしてしまった玄宗、彼女を一時的に出家させ経歴を誤魔化しながら内縁関係を続け、5年後に正式に玄宗後宮に迎えました。武則天は死の間際の父親の嫁に息子が唾つけといたって感じだけど、こっちは歳も近くてお似合いの息子から奪い取る形なのでより罪は重く見えちゃいますねぇ。まぁ現代の感覚だとどちらも凄い話ですが。

楊貴妃の魅力は
美貌だけじゃない!

能力が高く数々の修羅場をくぐり抜け、酸いも甘いも噛み分けた60歳。
それも後宮に数千人もの女性が控えている選びたい放題の皇帝が一目惚れして、息子から取り上げるほどの楊貴妃の美貌と魅力って…どんだけなの?!
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記録によると、楊貴妃の容姿は唐代の理想とされる豊かな曲線美スタイル、髪は艶やかで肌のきめ細やかさは見事、物腰は柔らかく…。

と、そりゃ美しかったんだろうけども、伝えられている表現からはそこまで見た人を虜にするようなとんでもない魔性の魅力は見えてこないんですよね。

そうです! 彼女の魅力は容姿だけではなかったんです。作曲をするほど音楽好きでもあった玄宗皇帝と趣味の合う舞踊の才能、琴や琵琶といった楽器にも精通している教養の高さ。そして、おそらく楊貴妃の最大の魅力はこれなんじゃないかなー。周りの人を楽しませる利発さ、おだてに乗らない堅実さ、そして余計なことを言わない賢さ(後半は想像込みですが)

というのも、楊貴妃が玄宗に気に入られると親族である楊一族が取り立てられ権勢を振い始めます。その中には3人の姉もいて、毎月10万銭もの化粧代を支給してもらったり、政治や科挙の運営にも口を出すなど傍若無人な振る舞いが目立っていくのです。
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特に玄宗に取り入って出世したのが楊国忠という親族で、酒と博打が大好き。でも計算が得意で経理系からの大出世の末、国家財政を担う宰相にまで成り上がるのです。

こうして楊一族が政治でも私生活でもやりたい放題、贅沢放題するようになったことで人々からの嫉妬や反感を買い、その後の反乱に発展したんですよね…まぁ当たり前だけど。

でも、そのど真ん中にいるはずの楊貴妃はというと?

有名なところでは、日持ちしない大好物のライチを遠い産地から早馬で運ばせていた…。

黄色の裙という長い裳を好んでお気に入りの龍脳の香りをつけていたので、歩けばその香りが遠くまで漂った…。

玄宗皇帝と2人で宴会をしたり、温泉付きの別荘に入り浸ったりと、もちろん一般人からするとかなり贅沢な生活だったでしょうが、そこまで常軌を逸しているほどではなさそうです。
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