くらし情報『これってサボり? 仕事中に「私用スマホばかり見ている会社員」は処罰の対象になるのか?【職場問題グレーゾーンのトリセツ #4】』

2023年7月3日 11:00

これってサボり? 仕事中に「私用スマホばかり見ている会社員」は処罰の対象になるのか?【職場問題グレーゾーンのトリセツ #4】

労働契約を結んだ段階で、労働者は会社に対して、職務専念義務を負うとされます。これは仕事の時間内は仕事に集中するという意味で、その対価として給与の支払いが行われます。ですから、スマホばかり見ているのは問題があると言えます。

仕事上の必要があってスマホを操作しているとしても、第三者からは何のために触っているのかがわかりません。したがって、基本的には私的利用は控えたほうがいいでしょう。実際に、トイレで1日20分程度のスマホゲームをしていた職員が戒告処分を受けた例(※1)もあります。

でも、家族や子どもに関する緊急の連絡が入ったり、こちらから家族へ連絡しなければならないことも十分想定できます。緊急やむを得ないスマホの利用は一定の範囲内で許されるべきだと思います。
例えば、会社のパソコンを利用して業務中に私用メールを送る行為について、常識的に許される範囲であれば認められるべきだとした裁判例(※2)もあります。

スマホは高度な情報機器なので、本人が意図せずとも情報漏洩が行われたり、うっかり誤送信をする可能性もあります。勤務時間中はスマホをカバンから出さない・持ち込まないなどのルール作りや、勤務中の私用スマホは特定の場所でのみ認めるといった工夫によって、コンプライアンス意識の向上を見込めるといいですね。

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