2023年7月1日 17:00
アラサー女子、感動。夏のひんやり京都旅で仏像&アート鑑賞したら最高だった話
■見れば見るほど“とりこ”になる、不思議な仏像
京都で仏像を鑑賞する時にまず観ておきたいのが、今回のキャンペーンでCMやポスターに採用されている、六波羅蜜寺の空也上人立像(くうやしょうにんりゅうぞう)。天暦5(951)年、京都に伝染病が蔓延した際、村上天皇から疫病退散を命じられ奔走した人です。
教科書で写真を見たことがある方も多いと思いますが、口から出ている6つの像の正体はご存じでしょうか?これ、実は「南無阿弥陀仏」と唱えた声が、阿弥陀如来の姿になった瞬間を表現しているんです。
ひたすらに念仏を唱えれば必ず極楽往生できると、読み書きができない庶民に口伝えで説いた空也上人。粗末な草履に鍛えられた足腰は、自分の脚で歩いて民衆にその教えを広めた努力をうかがい知ることができます。
ちなみに私が空也上人立像を見て一番引き込まれたのが「目」でした。なんだか生きている人間みたいに目の中に光が見えたんです。調べてみると、これは「玉眼」という鎌倉時代から盛んになった技法で、水晶をはめ込んでいるんだとか。生きている人間が目の前にいるような感覚陥ったのは、この玉眼という手法によるものだったんですね!
■改めて魅力を実感!「会いたいと願う人に会える」