2015年10月30日 12:00
森林に突如現れた巨大な木製メガホンが奏でる自然のオーケストラ
森林に突如現れた巨大な木製メガホンが奏でる自然のオーケストラ
北ヨーロッパに位置するエストニアは、国土の約半分が森林で覆われている。その森林のある一角に、人間がすっぽりと入れてしまうような木製の巨大なメガホンが突如として現れた。
このプロジェクトの中心人物はエストニア芸術大学のインテリア建築学部長であるHannes Praksと、建築デザイン事務所・b210のメンバーであるAet Ader。その2人がエストニアの森をもっと面白いものに出来ないかと考え始めたことが最初のきっかけだったそうだ。AetがHannes率いる学部の新入生グループに講義をするために誘われたことで、計画は動き出した。
2人と生徒たちは当初、森の中に「図書館」を作る事を計画の目標としていた。しかし半年ほどプロジェクトを進めていたころ湿度が高い森に、暖房システムもセキュリティもない図書館を作る事は難しいのでは、と多数の意見が出て行き詰まったそうだ。そこで生徒の1人であるBrijitが、コンセプトを「森で読む」のではなく「森を読む」に変えたらどうかと提案し、プロジェクトの大幅な方向転換となった。
メガホンは合計3つ製作され三角形上に配置された。