2016年7月17日 18:00
ショーメがジュエリーに込めた愛のメッセージにヴァンドーム広場で触れる【Paris Report--5/5】
回顧展の様子更に奥へと進むと、そこには真っ赤な鍵穴が。心臓の鼓動音が響くミステリアスな空間を抜けると、情熱的な赤い部屋では、翼をモチーフにしたデッサンやアーカイブピースが迎えてくれました。フォーマルなティアラ、軽やかなエグレット、グラフィカルなヘッドバンドなど、2500点を超えるヘッドジュエリーを手がけてきたショーメのコレクションの中でも、最も大胆なテーマと言われている、強い情熱を表す「欲望の翼」。繊細かつ軽やかで、自由・権力・奔放な美しさを表現した翼モチーフは、身に着ける人を更なる高みへいざなってくれるかのような印象を受けます。中でも圧巻なのが、「エグレット」と呼ばれるティアラのようなヘッドジュエリーのコレクション。ベルエポックのエレガントな女性達の頭上を飾った翼は、大小さまざま、色とりどりの宝石がちりばめられ、取り外してブローチとして身に着けることも出来る繊細なデザインになっています。その美しさと共に、ジュエラーの精緻な手業を感じさせるものでした。内装が淡いピンクから深い赤へと変わると共に、親子の情愛から恋人達の愛、そして激しい情熱へと趣を変えるジュエリー。
メゾンが送り出してきた様々な愛情の表現に触れ、ショーメが愛と感性のジュエラーと呼ばれる所以に触れた一行は、そのまま本店2階にあるル・グラン・サロンへ。