2017年3月7日 16:00
写真家・大矢真梨子が個展「KYRIE」を開催、闇が深いほど世界はこの上なく美しい
過去の記憶を辿りながら独自の写真表現を探求する写真家・大矢真梨子の個展「KYRIE」が3月22日から4月9日まで、東京・白金のOUR FAVOURITE SHOP内OFS galleryにて開催される。中学から高校までの6年間、地元から遠く離れたカトリック系女子校の寄宿舎で過ごした大矢。家族や社会と切り離され、厳粛な規律のもと過ごしたそこでの生活は、現在に至るまで心理的に大きな影響を残しているそうだ。その影響の問題から、大矢は被写体とまっすぐに向き合うことが出来ず、ひたすら撮り続けたのはガラスや鏡に映り込む“リフレクションの世界”。やがてその限界を超えて行き着いたのは原点であった。かつて過ごした寄宿舎を訪れ、原点で被写体と向き合い、大矢は写真家として生きていく決意をしたのだそう。2015年の夏に開催された「sky, tree, earth」より2度目となる同展では、写真家となる決意を固めてから大矢がライフワークとして撮り続けているシリーズの直近2年間の最新作を発表する。「世界がこの上なく美しい。
闇が深いほどに。自分自身と対峙し内なる感情を体現し続けることが、私の生き行く術である」(大矢真梨子)