くらし情報『ペイデフェ 2024-25年秋冬コレクション - 無機質でありたいと願う“あの頃の自我”に寄り添って』

2024年3月14日 19:35

ペイデフェ 2024-25年秋冬コレクション - 無機質でありたいと願う“あの頃の自我”に寄り添って

を体現しており、思春期に望んだ“無機質でありたいと願う自分”を、繋ぎ合わせたファブリックによって包み込んでいる。

多用された“手”のモチーフ
印象的だったのは、“手”のモチーフ。四角い枠線のなか、円形の何かに触れようとする手のデザインのほか、大きな水玉模様の中にも、指で何かをつまもうとする手の様子が描かれていた。このモチーフを取り入れたのは、今季のデザインに取り掛かっていた朝藤が「ふとした時に自分の手をよく見ていた」ことが起因しているという。自身の一部を見つめてしまうという、朝藤の個人的な気づきは、思春期特有の内省的な姿勢にも重なっているのではないだろうか。

控えめなシルエット、身体に沿うライン
シルエットは、これまでのペイデフェで多く見られた曲線的かつロマンティックなフォルムをあえて抑えるかのようなデザインが散見された。ハイウエストで切り返されたワンピースは、下半身のラインに添うようにして流れ落ち、過度な主張を感じさせない。ダブルブレストコートも直線的なテーラリングによって構成されており、何者でもない本質的な自分自身に寄り添うシルエットとなっている。
二面性ディテール
ダブルブレストのケープコートでは、サイドを大きく切り裂いた大胆なディテールが目を惹いた。

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