2021年9月12日 11:52
いつが最後になるのか誰もわからない だからこそ、「いま、ここ」にしっかりと立ち、味わう
しかし2ヶ月後、その病院でもできることはなくなり、老人病院へ移りました。そのときは、もう何も受け付けない状態になっていました。
「でも……最後の最後に口にしたのは、千疋屋のマスクメロンのジュースだった」
母は、妹が持っていったメロンのジュースを少し飲んだのでした。このことを聞き、ほっとしたのです。母はメロンが好きでした。おいしく、少しだけでも味わっていたのではないかと。
最後に何を……思いをめぐらせながら、母に会いたくてたまらなくなりました。
※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」
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