くらし情報『【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり』

2022年8月2日 18:08

【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり

3話目の事件は、とあるスーパーマーケットで繰り返される万引き疑惑である。生活安全課の刑事である星砂は、何度も万引きの現場を目撃して犯人を捕まえるものの、取り調べの段階になると、いつも盗んだはずの商品は見つからない。

【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり

更に星砂には、時折自分の記憶が飛んで覚えのない行動を取っているという自覚と不安があり、果たして自分が見ている万引きの現場が現実なのかどうか次第に自信を失っていく。

一度は星砂への恋心が見込みなしだと知って落胆し、更に万引きなど犯罪のうちに入らないという価値観もあって、推理を拒否する鈴之介だったが、ふとしたきっかけでそれを返上し星砂を手助けすべく4人で推理を始める。


【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり
1話では小児病棟の少年たち。2話では持てる者と持たざる者としての格差のある兄弟。このドラマで事件を通して描かれてきたのは、弱者であり、マイノリティとして生きる人たちが、ぎりぎりの小さな声で訴える痛みである。

2話では、「自分は人を勝たせて生きているから負けてもいいのだ」とお人よしの悠日は言う。

しかし、優しさにつけ込む他人から無自覚に踏みつけられる痛みは、少しずつ悠日をむしばんでいる。そこにあるのは、平凡で優しくて、強いからこそ耐えてしまう人間の痛みだった。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.