くらし情報『【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり』

2022年8月2日 18:08

【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり

【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり

もちろん容姿そのものは林遣都なのだから、言うまでもなく美しいのだけれども、怪しい隣人のゴミを漁るべく必死の形相で走る姿も、悠日と小鳥に身なりを整えてもらう間に憮然と立っている姿も、世間のほどほどから明らかに外れた感じが漂っていて可笑しかった。

思えば『おっさんずラブ』(2018年テレビ朝日系)の牧を演じた時も、『スカーレット』(2019年NHK)の信作の時も、『姉ちゃんの恋人』(2020年フジテレビ系)の真人も、社会にうまく身の置き場を見つけられない青年を演じるとき、林遣都の演技の精度は更にもう一段上がる。この先の展開でも、坂元脚本の台詞の力を羽根にして、更なる高みに飛ぶのを見られるだろう。楽しみだ。


【『初恋の悪魔』感想3話】キモくても、されど人生は続く・ネタバレあり

星砂の助けになりたいと、みんなで解決した万引き事件の後味は悪かった。

それでも礼を言いたいという星砂の来訪を、鈴之介は「事件を推理したのは自分のエゴであり、エゴに礼はいらない」と拒む。

気持ち悪がられるかもしれないと怖れても、これが相手の好意に繋がらないかもしれないと分かっていても、大切な誰かに手を差し伸べたい気持ちをエゴだと割り切って一歩を踏み出す。

傷つき、転がりながら生きていく人生だけど、それは救いに違いない。

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