2022年8月12日 13:06
【石子と羽男 第4話 感想】私たちへ向けた注意喚起でもある『石子と羽男』第4話
曲者の羽男に振り回されるだけの石子ではないのである。
だがそんな凸凹コンビにも、ようやくバディ感が出てきた。不器用な二人は呑みの誘い方もクセがすごいのだが、そんな二人らしく、夜明けの都会の空を背にして、非常階段でひっそりと打ち上げをするのだ。
羽男は記憶力という才能と、想定外のことに対応しきれない無力の狭間で、弁護士としての覚悟が自分にはあるのか何度も悩んできたことを石子に伝える。
そのことは、父である綿郎からとっくに聞いていた石子は、羽男の天才キャラを茶化しながらも、優しく励ました。
朝の光が柔らかく二人に差す中、羽男は髪を手で崩す。天才を演じるためのオールバックは、羽男にとって「できる子」と言われ続けた呪いそのものだ。
そんな自分を着飾ってきたストッパーを外す姿に胸が熱くなった。
法廷の外で得た『勝利』
迎える第二回公判。羽男は、新庄が違法カジノに訪れていることに迫り、虚偽の証言をしていることを主張。
そして羽男の『相棒であるパラリーガル』石子が証拠を持って、法廷のドアを開ける。
その証拠は、絵実が毎日目撃者探しのビラ配りを続けたことでSNSで話題となり、それを偶然目にした運転手が提供してくれた、事件当日のドライブレコーダーの映像だった。