「彼はナルシストだ」「自分はナルシストかもしれない」
当たり前のように使われているナルシストという言葉。正しい使い方を知っている人は意外に少ないかもしれません。
本来「ナルシスト」ではなく「ナルシシスト」が正解
自己愛が強い人のことを指すナルシストの本来の表現は、「narcissist(ナルシシスト)」。
厳密にいうと、ナルシストという言い方が大きな間違いというわけではなく、オランダ語読みとして現代では一般的です。
ただ、自己陶酔の心理状態を表す言葉「narcissism(ナルシシズム)」をたどると、「ナルシズム」という言葉は存在しないそう。
ちなみに語源は、ギリシャ神話に登場する美少年のナルキッソス。
精霊の求愛を拒んだことから、水面に映る自分の姿に恋をするという罰を受け、身動きがとれず身を滅ぼしていったといいます。
あらゆる日本語の定義は時代によって変化していくものですが、正しい意味や使い方を知っておくといいですね。
[文・構成/grape編集部]
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