2023年2月27日 12:22
母親の恋人を「おっさん」と呼んでいた娘 19年後の展開に、涙あふれる
母の内縁の夫となれば、私にとっては父親ということになる。しかし既に10代後半の私は、自分と15歳しか離れていない彼のことを「お父さん」とは呼べなかった。
名前に君やちゃんを付けて呼んだり、迷走した挙句、落ち着いた呼び名が「おっさん」だ。今思えばその頃の彼はまだ30代前半。失礼な話である。
おっさんも私のことを何と呼んだら良いか迷ったのかもしれない。バイト先の店名をもじったり、私の趣味に関するものだったり、その時々のあだ名で呼んでくれた。
呼び方だけではなく、私との付き合い方にも少なからず悩んだだろう。
でも10代後半になりメンタルが不安定になっていた私にとって、親でもなく友だちでもない曖昧な関係のおっさんとの会話はとても良い息抜きになっていた。
進路に悩んでいたときも、母と話すとすぐにケンカになったが、おっさんとはなんとなく普通に話すことができた。
私の中でおっさんとの関係が変わったのは社会人になってからである。休日に遊びに行った帰り、危うく性犯罪に巻き込まれそうになってしまった。警察を呼び、状況を話す中で、おっさんが私のことを「娘」と言ったのだ。
その口調からは犯人に対する怒りが伝わってきた。