2023年3月24日 10:11
女王・卑弥呼はどこにいた? 日本史上最大の謎を『夢分析』で解く小説が登場
アスカは、周二の夢を分析する代わりに、『日本史上最大のミステリー』ともいわれる邪馬台国の謎について教えてほしいと、周二に『交換講義』を持ちかけたのだった…。
「邪馬台国の謎は、小説としてずっと書きたかったテーマでした。『構想』というより、『妄想』20年ですね」と語る、平岡さん。
夢分析という新たな切り口から、邪馬台国について描いた作品について、お話をうかがいました。
古代史ファン・平岡陽明が考察「本当は3倍くらい…」
平岡さんは、小学6年生の頃、邪馬台国について書かれた『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に触れ、カラフルな情景描写に心惹かれたとのこと。
邪馬台国があったとされる場所については、これまで長い間、さまざまな説がささやかれてきました。
特に有名なのが、現在の奈良県、京都府、大阪府の周辺とする『畿内説』と、中国や朝鮮半島からの距離をふまえた『九州説』の2つ。
しかし、平岡さんによると、「どちらも確たる証拠がないばかりか、『魏志倭人伝』自体が、まるで何かを隠しているかのように、意図的に編集された跡が見られる」とのこと。
そうした謎に対して、古代史に初めて触れる人が読んでも納得できる説を展開するため、平岡さんは2人の登場人物を通して、物語を描くことにしたといいます。