くらし情報『爽やかな風が吹く季節 古くから、時候の挨拶に使われてきた『薫風』という言葉』

2023年5月8日 06:00

爽やかな風が吹く季節 古くから、時候の挨拶に使われてきた『薫風』という言葉

「時候の挨拶ひとつで、手紙の中身が決まる」と言っていた先輩がいましたが、あながちオーバーではないなと感じてしまいます。

時候の『言葉選び』も手紙、葉書を書く場合、ゆとりがあれば楽しいものの一つと思っております。

ところでこの薫風、もとは、室町時代、梅や桜の花の香りを運ぶ風を指す言葉でした。それが江戸時代になって、松尾芭蕉の力により夏の季語として定着したと言われています。

俳句では薫風の他に、夏の季語として『風薫る』『風の香』『南薫』などがありますね。

暑い夏の前、晴れた日に、爽やかな緑の風『薫風』を受けて、暫し、寛ぐお茶の時間を作ってみては如何でしょうか。

<2023年5月>

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フリーアナウンサー押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。
1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2023年現在、アナウンサー生活65年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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