2024年1月19日 13:00
熱いお風呂は肌に良い? 悪い? 皮膚科医が教える入浴方法に「初めて知りました」「逆効果だったのか」
体が冷えた時や、しっかり疲れを取りたい時には、熱々のお風呂に入って温まりたいところ。しかし、実は熱々のお風呂は乾燥肌の大敵です。冬の乾燥とお風呂の入り方について、皮膚科の松尾眞二郎先生に聞きました。
乾燥は美肌の大敵!!
「外気の湿度が低いうえに、暖房やストーブをつける冬は、特に乾燥に気を付けましょう」と話す松尾先生。
では、乾燥肌になると、いったいどのような影響があるのでしょうか。松尾先生は「まず、皮膚の防御機能低下が挙げられます」と指摘します。
「私たちの皮膚は鎧のようなものです。皮膚は物理的なものから守ることはもちろん、さまざまな菌からも身を守ってくれています。
ところが、皮膚の表面に水分や皮脂がなくなると角質が取れてしまい、自然免疫が機能しづらくなってしまうのです」
それだけでなく、乾燥はかゆみの原因にもつながります。
「昔はかゆみと痛みの神経は同じだとされていましたが、ここ10年の研究によるとかゆみの神経は別に存在することが分かっています。かゆみの神経は乾燥すると皮膚の表面である表皮まで伸び、そのためにかゆみを感じやすくなるのです。さらに、乾燥したことで角質が取れ、刺激を受けた神経がかゆみを引き起こすこともあります」