2024年5月2日 10:26
ピアニストのフジコ・ヘミングさん92歳が逝去 『奇蹟のカンパネラ』が大ヒット
フジコ・ヘミングオフィシャルサイトーより引用
ドイツのベルリンで日本人ピアニストの母親とスウェーデン人の建築家である父親の間に生まれた、ヘミングさん。
ベルリン音楽学校に留学し、著名な指揮者に才能を認められるものの、キャリアにおいて重要なコンサート直前に風邪をこじらせ、耳が聞こえなくなってしまう悲劇に見舞われます。
しかし、ピアノ教師をしながら欧州各地で演奏活動をするなど、挑戦を続けました。
そんなヘミングさんの苦難と再起の人生を描いたドキュメンタリー番組が、1999年にNHKで放送されると反響を呼び、同年に発売されたファーストアルバム、『奇蹟のカンパネラ』が200万枚を超える大ヒットを記録。
フランツ・リストやフレデリック・ショパンの演奏で高く評価され、特に、リストの難曲『ラ・カンパネラ』の演奏は、世界中の人々の心をつかみました。
これまで数々の演奏活動を精力的に行い、動物愛護や被災者へのチャリティ活動にも積極的だった、ヘミングさん。訃報に対し、ネット上では「素敵な演奏をありがとうございました」「残念でならない。これからも聴き続けます」「味のある演奏と人柄が大好きでした。