2020年4月27日 04:30
なぜ50回洗えるの?新発売のミキハウス「抗菌マスク」に使用されている特許技術とは
商標公報を見てみると、たしかに、権利範囲には「マスク」が含まれています。
特許はというと「ケイ素融合化物を含む抗ウイルス剤組成物および抗ウイルス剤固定化方法」という名称で登録されています。
こちらの権利者は「国立大学法人広島大学」です。
さらに調べてみると、この抗菌技術は、関連する発明も特許として登録されています。
最初は、「抗菌性材料を製造する方法」。次に「抗菌を保存方法」、そして「抗菌剤を固定する方法」が発明されました。
この「固定方法」に関する発明は、2011年に特許登録されています。
そのため新型コロナウイルスに関する記述はありませんが、A型・B型インフルエンザやノロウイルスなどに効果があることは、実験結果とともにしっかりと記載されています。
発明された「きっかけ」
そもそも、この技術は、歯学博士が「義歯の洗浄」を簡単にするために発明したものだといいます。「義歯」とは、いわゆる「入れ歯」のこと。
昨今では、使用する人も増えていますが、「入れ歯」は、手入れが必要です。
そこで、歯学博士が、「もっと短時間で洗浄できて、抗菌性を長く持続できたら便利なのでは…」と考えたことが、この発明へと発展したわけです。