2018年11月19日 11:00
母との関係に悩むあなたへ「“捨てる覚悟”持とう」と専門家が提言
いくつになっても変わらない特別な関係、“母と娘”。そのカタチは人それぞれで、なかにはその絆を断つという選択をしたことで、新しい自分に出会えたという人も。そんな「きれいごとでは終わらない母娘の関係」について、実母との確執を描いた漫画『母がしんどい』(KADOKAWA/中経出版)の著者・田房永子さん(40)が、こんな提言を――。
■“母から自立したとき”に、自分の人生が始まります
あなたが今、母親との関係でどうしようもなく苦しんでいるなら、まずは親と離れること。家を出る、連絡を取らない、同居ならなるべく話さないなど、物理的、心理的に1人になることが大事です。
私自身、母と離れて「恨み切る」作業に8年近くかかりました。その間は、あえて恨むことを前提にした生活を心がけ、自分の気持ちを折にふれて自由に吐き出しました。実は最後には恨むことに飽きたほど。
それをしないで、「親を恨むなんて、私はそんな汚ない気持ちを持つ人間じゃない」と感情を抑えていると、今度は夫やパートナー、子どもなど周囲の人に(母親の代わりに)ぶつけてしまいがちです。
相手が毒母であれ、恨むという作業は苦しいと思います。