2019年1月16日 16:00
女性のための「55歳からの仕事探し」、就職までの流れを解説
では、シニア世代向けの就業相談、無料で受講できるセミナーが充実している。東京しごと財団しごとセンター課長の酒井崇光さんが言う。
「’17年度に新規登録された55歳以上の方は8,504人で過去最高でした。このうち女性は約4割。この年代の方々は人生経験が豊富で、仕事に対しても責任感を持って取り組まれる方が多い。コミュニケーション能力も高いので、即戦力として採用したがる企業が増えてきています」
これまで事務職で働いていた人は同様の仕事を希望するケースが多いそうだが、高齢者を対象とした事務職の求人は多くない。
一方、労働の需要は確実にあるのに“未経験”であることを理由に、応募をためらう人が多いのも事実。働き始めてから「こんなはずじゃなかった……」というような“ミスマッチ”を解消するための取り組みが、3年前からスタートした「しごとチャレンジ65」。
シニアを雇いたい会社を開拓して、求職者が実際に職場見学や職業体験をする「シニア版インターンシップ制度」だ。新卒の就職活動では定番となった制度が、再就職のシーンでも取り入れられている。職場見学や職業体験には同センターの職員も同行するため、安心して参加できるという。