2019年6月14日 11:00
離婚してつかむ幸せ「夫への期待」捨て“いい関係”に
仕事をしながらの家事・育児に忙殺される私を横目に、夫は「資格を取ってスキルをあげたい」などと無神経なことを言いだす始末。私のなかにあった愛情が冷え切ってしまうのは、時間の問題だったのかもしれません。
そして、35歳のときに離婚。周囲の友人からは、「養育費はきちんともらえるの?」と心配されましたが、じつは私、その点だけは安心していたんですね。妙な話に聞こえるかもしれませんが、私は夫への愛情はなくなっていたものの、生真面目な性格だけは信頼していましたから。彼は、思ったとおりこれまで5年間、養育費は滞りなく払ってくれています。
そういう恩義もあって、日曜日には子どもたちだけ彼に会いに行くという習慣も続けています。彼は「子どもと会いたい」という気持ちがとても強いんですよ。
ちなみに私は現在、子どもを連れて実家に戻っているのですが、たまたまシングルマザーに手厚い自治体だったこともあり、生活には大きな支障もありません。そして、こういう環境になって気づいたのは、「夫としての期待」さえ捨てれば、彼のことを「人間としては」まだ信頼できるということ。子どもの送迎時に会うこともありますし、進学のことを電話で相談することもあります。