中川翔子 いじめ自殺無くすため“隣る人”の重要さ訴える
「いじめで苦しんでいる子どもの耳には入りません。私は、死にたくなるくらいなら、学校には行かなくていいと思う。不登校は“逃げる”ことじゃない。自分の人生に合う道を探すことなんです」
中川の母は娘のために、通信制高校を見つけてきた。
「通学も自分のペースでいい。ひきこもりの人やヤンキーもいる。世代もさまざま。いろんな人がいて、それぞれよかった」
教室で絵を描いていると「めっちゃうまいじゃん。
Ayu(浜崎あゆみ)の絵を描いて」と、声をかけられたことも。
「うれしかった。その同級生とは今でも友達です。母が違う選択肢を示し、味方でいてくれた。これが何よりサポートになりました」
中川の母は、毎年貯金をはたいて、旅行にも連れていってくれた。
「小学校3年のときに父が亡くなってからは、母が1人で働いて育ててくれました。決して裕福ではないなか、16歳のときには、フロリダのディズニーワールドへ連れていってくれて……。それから10年後、ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』(’11年公開)で、私がラプンツェルの声を担当したときは、母も大喜びしてくれました。
『生きててよかった〜』と思いましたね」