2020年2月1日 00:00
「桜よりもコロナをやれ!」の野党批判は本当に正しいのか?
(写真:アフロ)
《国会中継見てたら、桜を見る会で安倍総理を追及してた。今追及すべきは新型コロナウイルスへの危機管理じゃないのかな…こちらは国民の命を脅かす深刻な問題だからね、呑気なもんだ、と思ってしまった》
タレントのフィフィ(43)が1月27日にしたこんなツイートには、3万6千件もの“いいね”がついた。現在、行われている通常国会。日本維新の会などを除く野党は、前の国会から続く「桜を見る会」の問題と、閉会中に明らかになったIR汚職について安倍政権を厳しく追及している。だがいっぽう、ネットからはこんな声が聞こえてくる。
《国会も桜を見る会やIRでネチネチしている暇があったら、コロナウイルスから国民を守るための議論をしっかり行って欲しい》
《野党って本当に馬鹿なのか?、新型コロナウィルスで大変な時に桜を見る会の安部政権叩きばかり》
「○○の問題があるから、野党は××を追求している場合ではない」。これまでもこんなロジックで、安倍政権の疑惑を追及する野党が批判されてきた。現在は新型コロナウイルスが“○○”とされることが多いが、今年1月初頭には“米国イラン危機”が、過去には“北朝鮮問題”や台風などの自然災害、時の重要法案などが“○○”の座を占めてきた。