2020年10月16日 11:00
雅子さま「コロナ禍の子供たち」を心配され…懇談を大幅延長
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天皇皇后両陛下は10月1日、小中学校の校長会会長や東京都教育委員会教育長ら4人を赤坂御所に招き、コロナ禍の教育現場について説明を受けられた。
「両陛下は、教職員の精神的、肉体的疲労を心配して『敬意とねぎらいの気持ち』をお伝えになりました。また、子供たち自身が困難な状況の中で学校生活を充実させようと努力していることを心強く思ったと、感想をおっしゃりました」(宮内庁関係者)
懇談は午後5時から1時間ほどの予定だったが、両陛下は予定の倍近い約2時間にわたって話を聞かれた。雅子さまは、子供たちの生活、貧困家庭への対応や児童虐待、心のケアなどについて、熱心に質問をされたという。
長引くコロナ禍は、子供たちの生活にどのような影響を及ぼしているのだろうか。両陛下が’18年5月に訪問された滋賀県米原市の福祉施設「ふくしあ」のセンター長、中村泰之さんに話を聞いた。
「脳や体に障害のある子供たちがリハビリのために通っていましたが、デイサービスの子供たちには利用を控えてもらいました。自宅に伺うことができず、ご家族に電話して様子を聞いたり、お遊びを動画で配信したりするなど、3月から5月までは大変でした。