2020年12月3日 15:50
新型コロナ「対策をしてこの死者数…インフルと比べられない」
寺嶋教授はこれを懸念している。
「第2波のころまでは比較的、持病のない若い世代の患者さんが多かったのですが、最近は年齢層が高く、糖尿病や高血圧の持病のある、いわゆる重症化リスクの高い患者さんが増えてきています」
現在、新型コロナウイルスによる国内死亡者数は、2,000人を超えている。
「よくインフルエンザの年間死亡者数(約1万人)と比較されますが、これだけ多くの人たちが感染対策をしているからこそ、2,000人に抑えられていると考えるべきです。対策をしなければ、欧米のような状態になっていたかもしれない。ワクチン、特効薬がない今の段階では、インフルエンザよりも怖い病気なのだと心得ておくほうがいいでしょう」
寺嶋教授によると、気温が下がるとウイルスの生存期間が長くなり、空気が乾燥するとウイルスが広範囲に届くようになるという。
一方で人間の体も、寒くて乾燥していると、鼻やのどの抵抗力が落ちるので注意が必要だ。猛威をふるいそうな第3波を乗り切るためにも、あなた自身が緊張感を持って、予防対策を講じることが必須である。「女性自身」2020年12月15日号 掲載
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