2021年7月4日 21:15
“コロナ対策をグルメサイトで評価”制度が「飲食店いじめ」と物議
(写真:アフロ)
政府が飲食店に対して導入する新たな新型コロナ対策が物議を醸している。
西村康稔経済再生担当相(58)は7月2日の会見で、飲食店が感染防止策をきちんと講じているか、大手グルメサイトを通じて利用客が報告するシステムを導入することを明らかにした。
各紙によると「食べログ」「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」の3つのグルメサイトを通じて、利用客が店の座席間隔や換気といった感染防止策の度合いをアンケート方式で回答。アンケート結果は政府が都道府県に情報提供し、都道府県は対策が不十分な飲食店に改善を指導する仕組みだという。
グルメサイトをめぐっては昨年に政府が推進した「Go To Eatキャンペーン事業」で、席のみの予約で1品だけ注文しポイントを稼ぐ“トリキの錬金術”が社会問題に発展。システムやポイント還元の条件を見直すこととなった。
■「陰湿」「密告制度」の声も…
以前にも口コミ代行者による“やらせ”などが問題視され、“正当な評価”であるかどうかが疑われていたグルメサイト。「飲食店の努力を評価し、報いるためにも、第三者認証制度の質を担保していく」と述べたという西村氏だが、新たな対策は信頼性が高いものなのだろうか。