2022年1月26日 15:50
子供の独立後は余計な保障をカットするチャンス まずは生命保険の見直しから
コロナ禍でひっ迫した家計に、なんとか無理なく余裕を持ちたい!王道なのはやはり、「固定費の見直し」だ。
「保険はライフステージによって、必要な保障額が変わります。特に、子どもの独立後は、余計な保障をカットするチャンスです」
そう話すのはファイナンシャル・プランナーの西山美紀さん。
どれほどの保障が必要か、A子さん(50)の夫(55)が亡くなった場合の家計を試算した。夫は会社員で年収約500万円。A子さんは扶養の範囲内でパート勤めをし、子どもは独立している。
「夫の死後、住宅ローンは、団体信用生命保険で完済されます」(西山さん・以下同)
A子さんは住居費も、教育費の心配もない。あとは生活費だけだ。
「夫が会社員なら、遺族厚生年金が出ます。勤続年数や年収によりますが、このケースでは概算で年約60万円が一生涯もらえます」
加えて65歳までは「中高年寡婦加算」として年約58万円が支給され、遺族年金と合わせると年約118万円になる。また、65歳以降は自分の老齢基礎年金が年約78万円出るので遺族年金を合わせると年約138万円になる。
「死亡退職金も出るでしょうし、A子さんの生活費は、遺族年金などをベースに少し働くことで、大きく困ることはないでしょう。