くらし情報『「30で死のうと…」自分の乳房に呆然 トランスジェンダー語る葛藤』

2022年1月30日 06:00

「30で死のうと…」自分の乳房に呆然 トランスジェンダー語る葛藤

ロールモデルがいなかったのが辛かった

ロールモデルがいなかったのが辛かった



「ここはゴンちゃんが運営に携わっているお店です。僕の実家のとんかつ店があるのもすぐ近くの歌舞伎町、彼女と初めて一緒に暮らしたのも、この近所でしたね」

杉山文野さん(40)がそう語りだしたところで、彼が注文したホットジンジャーが運ばれてきた。6色のレインボーカラーのマスクを外すと、精悍な髭面が現れる。6色レインボーは、LGBTQ+(性的少数者の総称)の象徴だ。

杉山さんも、女性として生まれたトランスジェンダーだ。LGBTQ+のリーダー的存在で、日本初の「同性パートナーシップ制度」(東京都渋谷区)制定に関わり、現在も渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員を務めている。

戸籍上は女性のまま、女性のパートナーと事実婚をし、ゲイの友人であるゴンちゃんから精子提供を受けて、パートナーが出産。2人の子どものパパになった。
現在は杉山さんとパートナーの彼女、そしてゴンちゃんの3人で、子育てをしている。

その経緯や生活ぶりをつづった著書『元女子高生、パパになる』(文藝春秋・20年)、『3人で親になってみた』(毎日新聞出版・21年)も出版され、話題になった。

杉山さんがインタビュー場所に指定した「新宿ダイアログ」

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