親が認知症になると預貯金が引き出せなくなる!今すぐ「代理人カード」を作成して
親が認知症になってしまうと、ただでさえ大きな精神的ショックを受けるものだが、じつはお金の面でも「財産凍結」という衝撃的な事態が起こってしまうのだ。老親が健在なうちにしっかり対策を取っておこうーー!
「高齢者が保有している財産が、本人の判断能力の低下によって使えなくなる、動かせなくなることを、財産の『凍結』といいます。具体的には、預貯金の引き出しができなくなるほか、定期預金の解約、株式や投資信託などの売却も難しくなります。不動産の売却やリフォームも同様です。こうした凍結は認知症に限らず、脳梗塞や事故の後遺症などによって判断能力を失ってしまったケースでも起こりえます」 そう語るのは、『親の財産を“凍結”から守る認知症対策ガイドブック』(日本法令)の著者で、司法書士法人ミラシア、行政書士法人ミラシア代表社員の元木翼さん。
「銀行口座が凍結されてしまい預貯金が引き出せない」「定期預金を解約できない」といった「財産凍結」の備えには、金融機関が発行する「代理人カード」が、簡単かつ低コストな選択肢だという。
「子どもが親のキャッシュカードを預かり、暗証番号を聞いてお金を引き出すことは、基本的には認められていません。