2022年5月20日 11:00
代理人カードを作る!親の介護は親のお金でするための5つのステップ
そこで太田さんに、世話をする子どもが損をせずに、親のお金で介護費を確保するための5ステップを指南してもらった。
【1】親の財産を把握する
「介護費用というのは、“いくらかかるかではなく、いくらかけられるか”が大事。そのためには、親の懐ろ事情を事前に知っておくことがとても重要となってきます」(太田さん・以下同)
そもそも、親がどれだけお金を持っているか。ほとんどの子どもは知らないという。
「親の年金額、預貯金、株、不動産、どのような保険に加入しているか、さらに借金の有無などを知っておくことで、どんな介護ができるか見えてきます」
別居している子どもの場合、親が住民税課税世帯か非課税世帯なのかさえ、把握していないケースが多いそうだ。
「もし非課税世帯であれば、医療費や介護費などの負担が軽減されます。ぜひ、親が元気なうちに財産の状況を聞いておきたいですね」
しかし、普段からコミュニケーションが取れている親子なら聞きやすいが、そうでない親子も多い。
子どもから突然お金のことを聞かれたら、怒りだしたり、戸惑ったりする親もいるだろう。
「保険の話をきっかけにするのが有効です。たとえば、“私、〇〇という保険に入ったんだけど、お父さん(お母さん)