2022年7月1日 06:00
生理用ナプキンが足りない!避難所暮らしをサバイブする「女性必携」防災セット
“災害列島”ともいわれる日本。地震だけでなく、これからの季節、大雨や台風による水害にも気をつけなければならない。
万が一災害が発生したら、避難所の存在は非常にありがたいものだが、いざ避難所での生活が始まると、女性ならではのさまざまな問題が浮かび上がってくるという。
実際の避難所生活は「イヤなニオイとの闘い」というのは、防災士の柳原志保さん。柳原さんは東日本大震災で被災し、避難所暮らしを余儀なくされた。その際の経験から、「不便でも我慢をするのが当たり前で、女性の視点が反映されていない」と痛感。後に防災士の資格を取得し、現在は防災啓発のため講演活動を続けている。
当時、3月11日の地震発生直後から約2週間、母と2人の息子とともに、宮城県内の避難所に身を寄せた。
そのときの光景は今でも脳裏に焼き付いているという。
■女性の立場から見えた“本当に必要なもの”
「いちばん困ったのはトイレ。避難所のトイレが排せつ物であふれてしまい、ニオイが室内まで充満して本当に苦しい思いをしました。でも、仮設トイレの設置までは、女性は外で用を足すわけにはいかない。凝固剤が入っている袋の中で用を足す持ち歩きタイプや、便器取り付けタイプの携帯トイレは必須だと思いました」