2022年12月1日 11:00
コロナ第8波 新変異種「XBB」「BQ.1.1」の出現で“高齢死が増える”理由
新変異種の流行には、世界的な地域差があるという。
「ケルベロスは、アメリカやヨーロッパでの流行が主流で、グリフォンはインドやシンガポールで流行しています。日本の第8波は、どうやらケルベロスが主流になって置き換わっていくのではないかといわれています」(岡教授)
厚労省のアドバイザリーボードによると、国内では12月1週目には「ケルベロス」を含むBQ.1系統が79%を占めるという推定値が発表されている。
そんな新変異種は、従来株と比べてどんな違いがあるのだろうか。
■新変異種の驚くべき特徴とは……?
「ケルベロスとグリフォン個々の特徴の違いまでは、まだデータがありませんが、この2つの新変異種はこれまでのオミクロン株よりも感染力が強いという報告があるのです。実際、ここ最近の私たちの医療現場では、コロナ感染者1人から、瞬く間に周囲の多くの人に感染が広がる印象があります」
感染力は増強しているが、重症化率などの毒性はこれまでのオミクロン株と同等とされる。
さらに、新変異種には警戒すべき特徴があると岡教授は指摘する。
「今回の新変異種はワクチンの免疫効果をすり抜けて感染させてしまう“免疫逃避”が従来株より高くなっていると考えられています。