くらし情報『コロナ第8波 新変異種「XBB」「BQ.1.1」の出現で“高齢死が増える”理由』

2022年12月1日 11:00

コロナ第8波 新変異種「XBB」「BQ.1.1」の出現で“高齢死が増える”理由

つまりワクチンの感染予防効果が弱くなり、再感染リスクも上がってしまうのです」

オミクロン株自体の重症化率は、その前に流行したデルタ株より、大幅に下がっているといわれているが、この免疫逃避の高さから、「決して侮ってはいけない」と岡教授。

「重症化率が下がっているといっても、感染者数自体が5倍、10倍と膨らめば、重症者数や死者数も増加してしまいます。感染者数が最大になると予想される第8波では過去最大の死者数が出てもおかしくない状況です」

事実、共同通信の集計では今年のコロナ死者数は3万人を超え、2021年の1万4909人から2倍以上に増えているのだ。

さらに岡教授は「医療ひっ迫」への強い懸念を示す。

「感染力が強くなっているため、医療従事者にうつればスタッフの数が足りなくなります。現在、病床使用率が報じられていますが、100%埋められるだけの人手が足りない状況。すでに医療ひっ迫状態に差しかかっているため、感染者が増えれば、医療崩壊を招いてしまう恐れがあるのです」

そうなるとコロナ以外の傷病も含めた「死亡者の激増」という最悪の事態にーー。

「軽症や無症状感染者が増えれば、高齢の方や基礎疾患のある方に感染して重症化、あるいは死亡につながるケースが増えるでしょう。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.