2022年12月1日 15:50
コロナ第8波、家族の“いざ”に備えて「3~4日分の市販薬の準備を」と医師
オミクロン株への置き換わりが進んで以降、「せきが出て喉が痛い」「急に声がかすれる」「たんがからむ」といった、喉の痛みやせき、たんなどの症状が出やすくなったといわれている。喉の炎症を抑え、痛みを緩和する成分としては「トラネキサム酸」が挙げられる。
「トラネキサム酸は粘膜の炎症を緩和し、喉の痛みを和らげる効果がありますが、もともと『止血剤』であるという点に注目すべき。心筋梗塞や脳血栓などの症状・既往症がある人は注意が必要で、服用できない人は漢方薬の桔梗湯を使う選択肢もあります。また『せき止め』には麻薬性と非麻薬性の2通りあり、非麻薬性の『デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物』が主成分のタイプのほうが、副作用が比較的軽いです。ただし、せき止めは眠気を催すことがあるので、車の運転や大事な作業を行う前の服用は避けましょう」
そして、倦怠感があるときには、漢方薬がよいという。補中益気湯は、倦怠感や食欲不振、寝汗などの症状に効果的だという。比較的体力がある人は、頭痛や肩こりなどの関節痛、発熱などには葛根湯を使うとよいそうだ。
服用した市販薬名はそのつど控えておき、医療機関にかかるときは医師に伝えられるようにしておきたい。