2023年3月10日 06:00
県庁所在地別「2022年 電気料金支払いランキング」1位が富山市の理由
2月24日、岸田文雄首相は大手電力会社から申請されている4月以降の電気料金の値上げについて「厳格かつ丁寧な審査を行ってほしい」と待ったをかけ、電気料金の抑制に向けた支援を取りまとめるように担当大臣に指示した。
しかし、岸田首相の対応は遅きに失したようだ。総務省が2月7日に発表した「家計調査」によると、全国の都道府県庁所在地における2人以上の世帯で、2022年の1年間に支払った電気料金がもっとも多かったのが富山市で20万9千9円だった。エネルギー価格の高騰を受け、2021年から3万4千232円も増えた。
「ここまで高いとは……」と話すのは富山市出身でファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんだ。
「たしかに富山の家は広いんです。私の実家も建坪が100坪ほどで部屋数も多く、友人もみんな持ち家ばかりで大きい一戸建てが多かった。しかも三世帯同居率が高く、1世帯あたりの人数も全国トップクラスです。
とくに今は家族みんながスマホを持っていて、テレビも複数台あります。広い家でたくさんの家族が、あちこちの部屋でこたつやエアコンを使ってテレビを見たり、スマホをいじっていたら、その分、電気代が跳ね上がってしまうかもしれませんね」