引っ越しでかかるお金、交渉するなら「家賃」より「礼金」「フリーレント」
部屋を貸す側と借りる側とでは経験値に差があり、借りる側が不利になりがち(写真:アフロ)
年度替わりを控えるこの時期は、新生活を前に引っ越しの需要がもっとも高まるシーズンだ。読者世代でも、子育てが一段落し、住まいをダウンサイジングする、実家に住む親が通院などに便利な生活環境のために駅近のマンションに引っ越す、などのシーンに直面することがある。そのときまず頭に浮かぶのが「いい部屋を見つけたい」と同時に「なるべく費用を抑えたい」という考えだろう。
「物件を借りるにあたって、特に困る人が多いのが入居時の初期費用についてです。借りる側が気づかないところで、不明瞭な費用が上乗せされていることがあります」
そう話すのは、不動産テック企業TERASS代表取締役社長の江口亮介さんだ。
「部屋を貸す側と借りる側とでは経験値に差があり、借りる側はどうしても不利になりがち。借りる側には、知らないところで余分に費用を支払っていないかを見極める姿勢が求められます」
新しい物件への入居時、またそれまで住んでいた部屋の退去時に支払う費用を抑えるために、おさえておきたいポイントがあると江口さんは話す。
「物件紹介サイトで気になる部屋が見つかったら、まずは必ず2社以上の業者から初期費用の見積もりを取ってください。