2023年3月20日 06:00
羽生結弦 父が定年退職…教員務めながら深夜練習にも付き添ったスケート人生への献身
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「今日という日が、みなさんにとって、少しでも希望となりますように、心から願っております」
3月10~12日に宮城県で行われた『羽生結弦 notte stellata』で羽生結弦(28)はそう思いを述べた。“3.11”の日に被災地で滑るという特別なショーが行われたのは、仙台市に隣接する利府町。
実は、くしくも同じ町内でショーの数日前、羽生の“大切な人”が転機を迎えていた。
「羽生さんのお父さんは、利府町の中学校で校長先生をされていますが、いま60歳で今春に定年退職を迎えます。3月8日には卒業式があって、最後の卒業生たちを送り出したのです」(地元関係者)
県内で長年、数学教師として勤めてきた羽生の父。利府町の中学校校長には2年前に赴任した。
「赴任されるときは“羽生結弦さんのお父さんが来る”“すごい人が来るね”とみんなで話題にしていましたよ」(近隣住民)
父が校長として赴任していた別の中学校の地元住民によると、
「控えめな方で、周囲も普通の校長先生として接していました。ただ、生徒たちに結弦さんのお話をされたことはあったそうです。
生徒たちの励みになればという思いがあったんじゃないでしょうか」