2023年4月7日 11:00
ヘルメット着用が努力義務化!ノーヘル事故だと「自転車保険」は適用外?
「現時点で補償内容を変える予定はありません。今回のヘルメット着用は“努力義務”なので、ケガをした場合などはこれまでどおり保険金のお支払いの対象となります」(損害保険ジャパン広報部)
まだ“努力義務”の段階なので、“重大な過失によるケガ”には該当しないということだ。
「ただし、今後バイクと同じように罰則規定のある完全義務化となれば、保険会社の約款で、頭部のケガに関しては補償適用外になる可能性はかなり高いと思います」
こう警鐘を鳴らすのは、交通事故案件を多く扱っているアディーレ法律事務所の長井健一弁護士だ。
ヘルメット着用の義務化で、死亡事故を減らす一定の効果は期待できる。だが、いっぽうで事故の原因となる、自転車利用者による道路交通法違反の増加も問題視されている。罰則規定のあるルール違反をする運転者が、じつはたくさんいるのだ。
■意外と知られていない道路交通法の自転車利用ルール7
【1】酒酔い運転
5年以下の懲役または100万円以下の罰金等。自転車は軽車両のため、車と同様に飲酒運転は禁止。
飲んだら乗らずに押して歩けば、歩行者として扱われる
【2】スマホ操作をしながらの片手運転
3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金等。