『ちゃお』の降臨、「異世界もの漫画」もスタート! “最強殿”マツケンの愛され力が無双中
なぜ今、ここまでの人気となったのだろうか――。
「松平健さんは、今では子供世代、その親世代、さらに祖父母世代と、3世代から愛される、稀有で最強の“カワイイ”大スターという存在になっています」
トレンド評論家の牛窪恵さんは、現在のマツケンブームをそう読み解く。
松平健といえば、そもそもは時代劇『暴れん坊将軍』(1978年~2002年テレビ朝日系)の徳川吉宗役が当たり役の、正統派二枚目の時代劇スターだった。
そんな松平に、予想もしていなかった大ブレイクが訪れた。
2004年、マツケンサンバIIが空前のヒットとなったのだ。
「時はガングロ・コギャルや安室ブームが起きた直後。当時の女子中高生は、みんなキラキラしているものが大好きでしたね」(牛窪さん、以下同)
そこに、マツケンが金色の着物を着て登場し、華やかなダンサーを従えてサンバを歌い踊ったものだから、たちまち当時のギャルたちの心を鷲掴みにした。
「あれから20年がたち、その世代が親世代になっています。
今はコロナ禍をはじめ、世の中になかなか明るいニュースがありません。だから、平成ギャル世代やその子どもたち、またZ世代もみな、“キラキラと明るい”あの元気なパワーをもらいたいという憧れが強いのです」