2023年8月15日 10:01
英国王室所有の「黒大使のルビー」はルビーではなかった。その予想外な正体とは…?【8月の誕生石】
縞目模様が爪の白い部分と似ているためラテン語で爪を意味するオニキスonyxが語源となっています。
サードオニクスは歴史が古く、古代ローマ時代から近代までカメオなどの装飾品に加工され、好まれてきました。
<NEW>スピネル(石言葉:努力・発展・自信)
美しいものにはトゲがある。ルビーやサファイヤと見間違うほどの美しさ
スピネルは結晶が八面体で先端が尖っていることから、トゲを意味するラテン語のspinellaに由来し名付けられました。和名は尖晶石です。美しいものにはトゲがある。
スピネルはルビーやサファイヤと外観が似ていて、産出場所も同じのため、古くからよく混同されてきました。スピネルはカラーバリエーションが豊富で、アステリズム(スター効果)やカラーチェンジなどがあり、この点もコランダムに似ています。
イギリス王室の至宝の王冠にセットされた「黒大使のルビー」は、調査の結果ルビーではなく赤いスピネルと判明しました。その時は皆驚いたそうです。昔のプロでも判別が難しかった宝石です。
(文:株式会社 明治堂 会長 望月英樹、写真:協同組合山梨県ジュエリー協会)
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